東京ガスは2017年9月1日、ガス・電気料金情報のWeb照会サービス「myTOKYOGAS」に不正アクセスがあり、17件の顧客情報が流出した疑いがあると発表した。

 同社は8月31日の15時ごろ、myTOKYOGASのログインページで大量のログインエラーが発生していることを察知。不正アクセスの疑いがあるため、15時45分頃にmyTOKYOGASを停止した。同じWebサイトとサーバー上にあるガス・電気の使用開始・停止の申し込み用Webサイト「引越しのお手続」の一部サービスも停止した。

 myTOKYOGASへのアクセス記録を確認した結果、8月30日16時ごろから国外の特定プロバイダーの多数のアドレスから10万件超のアクセスを受け、17件の顧客アカウントに関してID(メールアドレス)とパスワードを使った不正ログインがあったことが判明。氏名、ガス・電気の請求予定金額、ポイントサービスの保有ポイント数の情報を閲覧された恐れがあることが分かった。

 東京ガスは17件の顧客に事情を説明し謝罪。アカウントをいったん停止している。流出した情報が悪用された事実は確認していないという。

 同社は国外からmyTOKYOGASへアクセスできなくする措置を取った。これにより不正アクセスを受けなくなったことから、9月1日0時30分ごろに停止していたWebサイトを全て再開した。またこの件を、警視庁と経済産業省に報告した。

 東京ガスはmyTOKYOGASの利用者にログインパスワードを変更するよう呼びかけている。