米AMDは2017年8月31日(米国時間)、企業PC向けCPUの「Ryzen PRO」を正式に発表した。AMDは以前から製品投入を予告しており、6月29日には仕様を公開していた。8コア/16スレッドのRyzen 7 PRO 1700/1700X、6コア/12スレッドと4コア/8スレッドのRyzen 5 PRO 1500/1600、4コア/4スレッドのRyzen 3 PRO 1200/1300の6モデルある(写真1)。「GuardMI」と呼ぶ、セキュリティ機能を備える。
AMDによる説明会では、Ryzen PROを採用したPCメーカーとして、米デル、米HP、中国レノボなどが紹介された(写真3)。
デルは「OptiPlex 5055」をリリースする(写真4)。全世界で9月末に同時発売するという。価格は構成により変わるが、例えばRyzen 3 PROにメモリー4Gバイト、HDD 500Gバイト、Windows 10を搭載すると、小型タイプ(SFF:スモール・フォーム・ファクター)は619ドルから、ミニタワーが659ドルからになる。同社は、既にAMD製CPUを搭載したPCを多数展開しており、今後もラインアップを拡張していくとした(写真5)。
HPは「EliteDesk 705 G3」を発表する。デルと同様にミニタワーと小型の2つのパッケージを用意する(写真6)。同社はEliteDesk 705 G3を「AMD製CPU搭載PCで最初のVR Readyデスクトップ」と位置付けている。同社はRyzen PROを選んだ理由として、性能の高さとセキュリティ機能、信頼性にあると説明している(写真7)。