ピクセラは2017年8月31日、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」をベースに開発した「テレビ視聴データサービス」を同日よりWeb上で公開すると発表した。
テレビ視聴データサービスは、ユーザーの許諾のもと、ピクセラ製品向けテレビアプリケーションで視聴データを収集する。ユーザーの操作内容の分析結果を基に、全国および各地域の番組ごとの視聴ランキングを画面にて「pt」単位で表示する。 ptは数字が大きいほど多くの人が見ていることを表す。視聴ランキングのptを確認することで、「リアルタイムに人気番組が分かり、番組を選ぶ手助けになる」という。
Microsoft Azureにある「Azure Data Lake Store」や「Power BIサービス」などを活用したビッグデータ解析により、視聴動向をはじめ、ユーザーの嗜好傾向やユーザー同士のつながりといった情報を抽出する。ビッグデータ解析で得られた分析結果は、Web上で一般に公開する。ピクセラは「視聴動向データの『民主化』を実現する」としている。
ピクセラはテレビ視聴データサービスを、これまでに同社が販売したテレビチューナー製品から、視聴動向をリアルタイムに収集・分析する、大規模なIoTエコシステムと位置付ける。今後同社は順次アップデートを行い、現在未対応のテレビチューナー製品への対応を進める予定。また、録画・再生に関する動向についても収集・分析を行えるよう、改良を加えていくという。このほかに、有償にて2次利用を目的としたWeb APIによるデータ提供を予定する。
[発表資料へ]