Origamiは2017年8月29日、都内の本社で「Origami Open House Media Session」を開催し、スマートフォン決済サービス「Origami Pay」を中心とした同社の事業の現状と今後の方向性について説明した。冒頭、Origami マーケティングディレクター 古見 幸生氏は、携帯電話を使った決済サービスの先駆けである「おサイフケータイ」と比較しながら、「Origami Pay」の特徴を説明。「おサイフケータイは、モバイルFeliCaチップや対応SIMを内蔵した携帯電話や携帯端末でしか利用できない。一方Origami Payは、アプリなのでカメラ搭載のスマートフォンであれば利用可能。機種依存がないのが特徴だ」と優位性を語った。

Origami マーケティングディレクター 古見 幸生氏
Origami マーケティングディレクター 古見 幸生氏
(撮影:下玉利 尚明、以下、同じ)
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 続けて古見氏は、「Origami Pay」が利用者にもたらすメリットについて「キャッシュレスとスピ―ド」だと表現。特に、コンビニエンスストアのローソンをはじめ各店舗での少額決済時に、「現金を取り出さずに、QRコードを読み込ませるだけで素早く決済できて利便性が高い」と強調した。

 同社は2017年8月24日、日本ユニシスグループのキャナルペイメントサービスと導入店舗拡大に向けて業務提携を発表。古見氏は「Origami Payはサービス開始から約15カ月で利用可能な店舗が2万店ほどに拡大した。今後さらにサービスを拡充し、2019年末までに導入決定加盟店を20万店舗にまで拡大する」と目標を示した。

Origami Payのサービス開始から約1年で様々なスマホ決済が登場

 古見氏に続いてポイント交換案内サービス事業を提供するポイ探 代表取締役 菊地 崇仁氏が登壇。現在のスマートフォン決済サービス市場の動向を説明した。菊地氏は、「Origami Payが登場してから、アップルペイ、楽天ペイなど次々にサービスが提供され始め、利用者にとって『どれがいいのか』分かりにくい状況にある」と市場を総括した。