NTTデータとNTTコミュニケーションズは2017年8月29日、NTTデータが建設中の「三鷹データセンターEAST」を拠点にしたソリューション連携を強化すると発表した。同データセンター(DC)で、NTTコミュニケーションズのネットワークサービスやクラウドサービス「Enterprise Cloud」などを提供する。これらのサービス関連で2020年までに累計1000億円の売上高を目指す。

 三鷹データセンターEASTは最大約5600ラックを収容可能で、NTTデータが保有する国内DCで最大級の規模。2016年8月に建設を始め、2018年4月にサービス開始予定だ。同社がDCを新設するのは約15年ぶりで国内17拠点目である。

NTTデータの山口重樹取締役常務執行役員
NTTデータの山口重樹取締役常務執行役員
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 NTTデータの山口重樹取締役常務執行役員は三鷹データセンターEASTの開所によって、「基幹系や情報系などのトラディショナルなシステムと、人工知能(AI)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)などを活用するクラウドネイティブなシステムを一元管理できるような環境を提供できるようになる」と話した。

 NTTコミュニケーションズの「Enterprise Cloud」は11カ国14拠点で提供する企業向けのクラウドサービス。三鷹データセンターEASTは提供拠点として15拠点目。同社の森林正彰取締役クラウドサービス部長は「当社以外のDCで提供するのは初めて」と説明した。

NTTコミュニケーションズの森林正彰取締役クラウドサービス部長
NTTコミュニケーションズの森林正彰取締役クラウドサービス部長
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 顧客は三鷹データセンターEAST内でEnterprise Cloudやコロケーションサービスなどを利用できるようになる。NTTコミュニケーションズが2017年3月に提供開始したクラウド間接続サービス「SD-Exchange」なども使えるという。森林取締役は「サードパーティが提供するクラウドも含めてハイブリッドな構成を選べる」と協調した。