組み込み向けOS大手のウインドリバーは2017年8月28日、同社OSの「VxWorks」に関する説明会を開催した。同年8月末に、IoT機器の制御などを自動化できる米グリーンウェーブ・システムズの「AXON Predict」をVxWorksの開発環境に統合するという。

 AXON Predictは、産業用IoT専業の米グリーンウェーブ・システムズのIoT監視・分析ソフト。組み込み機器から収集したデータ分析の結果を基にした自動化システムの構築を支援する。基本的な監視画面をGUIで組めるほか、JavaScriptでカスタマイズできる。ウインドリバーはVxWorksの開発環境を同ソフトに対応させ、オプション提供する。VxWorks単体で同様なシステムを構築するには、C/C++による煩雑なプログラミングが必要になる。

米ウインドリバー OS事業部マーケティング担当ジェネラルマネージャーのミシェル・ジェナール氏
米ウインドリバー OS事業部マーケティング担当ジェネラルマネージャーのミシェル・ジェナール氏
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 米ウインドリバー OS事業部マーケティング担当ジェネラルマネージャーのミシェル・ジェナール氏は、「まずはネットワーク接続性、その次がインテリジェント化で、三段階目で自律制御を実現する」と同社の長期戦略を説明。AXON Predictはインテリジェント化を実現する製品という位置付けだ。三段階目の自律制御は、「現時点では、他社の機械学習プラットフォームやサービスをVxWorksで利用できるようにしていくのが基本方針」(同氏)という。

米グリーンウェーブ・システムズの「AXON Predict」のデモ動画
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