グレープシティは2017年8月24日、Microsoft Excel風のWebアプリケーションを構築できるJavaScriptライブラリの新版「SpreadJS」を発表した。従来の表計算機能のライブラリに、カレンダーやガントチャートなどのUI部品を追加した。同年9月27日に発売する。

「SpreadJS」によるWebアプリケーションの構築イメージ。
「SpreadJS」によるWebアプリケーションの構築イメージ。
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 SpreadJSは、Excel風Webアプリのライブラリである「Spread.Sheets」と、UI表示に特化した「Spread.Views」ライブラリで構成するJavaScriptライブラリ。

 Spread.Sheetsは、Excel互換の関数や書式が使えるスプレッドシートをWebアプリケーションとして構築できる。今回の新版で、スプレッドシートのレイアウトをGUIで設計できる「Spread.Sheetsデザイナ」を追加した。マウスで部品を配置して画面を設計できるほか、既存のExcelファイルのレイアウトをインポートできる。また、セル内にExcelデータとは別のラベル領域として独自の「パディング領域」を用意。「氏名」や「電話番号」といったラベルを1行1データの原則を崩さずに付加できるようにした。

 Spread.Viewsは、カレンダーやガントチャートなど表形式以外のレイアウトを簡単に設計できるライブラリ。標準で、表形式の「グリッド」、「カレンダー」、進捗を示す「ガントチャート」、「カード」、格子状の「トレリス」、Twitter風の「タイムライン」、大きさの違う画像を動的に敷き詰める「メーソンリー」の7デザインを用意する。それぞれHTMLやCSSによるカスタマイズが可能。表示だけでなく、データの編集にも対応する。

 価格は年額課金で、開発ライセンスは1ユーザー当たり年額15万円。最大3台のPCにインストールできる。配布ライセンスは初年度60万円で2年目以降は15万円(いずれも税別)。契約期間中は技術サポートとアップグレードの権利が付く。