マカフィーは2017年8月23日、Amazon Web Services(AWS)向けのセキュリティソリューション「McAfee Virtual Network Security Platform(McAfee vNSP)」の72時間の期限付き無償トライアルプログラムを発表した。

 McAfee vNSPは、攻撃や不正侵入を検知、防御するIPS(侵入防御システム)の仮想アプライアンス版で、パブリッククラウド、プライベートクラウド環境に向けたセキュリティ製品である。今年7月にAWSに正式に対応した。

 無償トライアルプログラムでは、攻撃のシミュレーションやポリシー設定、レポート用ダッシュボードの閲覧機能を利用できる。ログイン後72時間まで無料で使える。その後にPoC(検証)の要望があれば対応するという。

 米マカフィー ネットワーク セキュリティ製品担当ディレクター シェル・シャルマ氏は、クラウドで解決すべき、3つの課題を挙げた。

米マカフィー ネットワーク セキュリティ製品担当ディレクター シェル・シャルマ氏
米マカフィー ネットワーク セキュリティ製品担当ディレクター シェル・シャルマ氏
(撮影:大類 賢一、以下同じ)
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 課題の一つは可視性だ。シャルマ氏は「マカフィーの顧客にクラウドの課題について尋ねると、クラウド環境で何が起こっているかが分からない点を挙げる」と説明。2つめの課題として拡張性を指摘した。クラウドでは、仮想マシンが数台動く環境もあれば、数百台が動く環境もある。「ワークロードの変動とともに、セキュリティソリューションはスケールアップ、スケールダウンできるようになっていなくてはいけない」(シャルマ氏)と、スケーラビリティの重要性を強調した。最後の課題は、統合管理。パブリッククラウド、プライベートクラウド、レガシー、それぞれで管理が異なると、運用負荷が高まる。