WOWOWは、同社のグループ会社であるアクトビラの協力を得て、ハイブリッドキャストを利用したテレビ向けの「ラグビー4Kサイマル配信」と「テニスピックアップコート2K生配信」の実証実験を実施する。8月18日に発表した。

 ラグビー4Kサイマル配信は、8月22日の夜6時からWOWOWライブでリピート放送される「ラグビー フランスリーグ TOP14 16-17シーズン プレーオフ決勝」(初回放送は2017年6月4日)で実施する。インターネット回線に接続され、4Kネット動画配信に対応するハイブリッドキャスト機能搭載テレビで番組を視聴している場合、番組の視聴中に画面上に表示される切り替えボタンを操作して、ワンタッチで同番組の4Kサイマル配信にアクセスできる。この結果、シームレスかつリアルタイムにテレビ画面上で放送と同じ番組を、4K映像として配信された画質で視聴できるようになる。

 「テニスピックアップコート2K生配信」実証実験は、8月28日から9月11日に独占生中継を行う全米オープンテニスで実施する。ハイブリッドキャストを利用し、大会期間中、加入者向けVODサービスであるWOWOWメンバーズオンデマンドで実施しているピックアップコートサービス(放送以外の試合を生配信するサービス)の内容を、テレビ向けに2K生配信する。このサービスでは、最大三つのピックアップコートの試合から選択して視聴できるようになる。

図●サービスイメージ
図●サービスイメージ
(出所:WOWOW)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の実証実験についてWOWOWは、同社が中期経営計画で掲げる重点戦略の一つ「サービスのさらなる高度化」における「放送と配信が連動したTV向け新サービス開発」の第1ステップに当たり、テレビ向け「4Kサイマル配信」および「ライブ配信」など現在検討中の新たなサービスの実現を視野に入れた取り組みと説明する。

[発表資料へ]