米インテルは2017年8月21日、クライアントPC向けの新CPU「第8世代Coreプロセッサー」を発表した。第1弾として薄型ノートPC向けのUシリーズを出荷する。コア数を倍にするなどにより、性能が4割高くなったという。

第8世代Coreのマーク
第8世代Coreのマーク
(出所:米インテル)
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 インテルが発表したのは、Core i7-8650U/i7-8550U、Core i5-8350U/i5-8250Uの4モデル。いずれも4コアを内蔵しており、「Hyper-Threading」により8スレッド(スレッドはプログラムの実行単位の一種)を同時に実行できる。

 第8世代Coreプロセッサー UシリーズのTDP(サーマル・デザイン・パワー、熱設計電力)は15W。これまでのTDP15WのUシリーズは2コア/4スレッドだった。インテルは前世代製品と比較して、コアの倍増により25%、さらに半導体の設計・製造の改善による効果を加えて最大で40%の性能向上があるとしている。

第8世代Core Uシリーズのパッケージ
第8世代Core Uシリーズのパッケージ
(出所:米インテル)
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 第8世代Coreを搭載した製品は9月初めに登場する。145種類以上あるという。デスクトップPC向けの第8世代Coreは今秋に発表する。続けて、企業向け、ワークステーション向け、高性能ノートPC向けも出していく。

第8世代Core Uシリーズの主な仕様
ナンバーi7-8650Ui7-8550Ui5-8350Ui5-8250U
最大動作周波数4.2GHz4.0GHz3.6GHz3.4GHz
標準動作周波数1.9GHz1.8GHz1.7GHz1.6GHz
コア/スレッド4コア/8スレッド
3次キャッシュ容量8MB6MB
対応メモリーデュアルチャンネルDDR4-2400/LPDDR3-2133
内蔵グラフィックス型番620
内蔵グラフィックス周波数最大1150MHz最大1100MHz