ローソンは2017年8月10日、全国約1万3000店のPOS(販売時点情報管理)レジを刷新すると発表した。11月1日から順次導入する。店舗の生産性を向上させるとともにスタッフの負担を軽減し、人手不足に対応する狙いがある。

ローソンが導入する新型POSレジ
ローソンが導入する新型POSレジ
(出所:ローソン)

 新型POSレジは全面タッチディスプレーを採用する。操作ボタンをディスプレー上に配置することでレジ全体をコンパクトにし、カウンター上のスペースを有効活用できるようにした。カウンター上部の横幅の占有スペースは、従来比で3割程度削減できるという。店舗スタッフ向けの操作を簡略化したり、手順表示を充実させたりもしている。

 カウンター下部には、現金を投入すれば自動的に釣り銭が出る「自動釣り銭機」を配置する。慣れない店舗スタッフが戸惑いやすい現金の扱いを円滑にする。

 2018年6月以降に操作画面の多言語化を予定している。日本語以外に英語や中国語などに対応し、外国人スタッフが操作しやすいようにする。

 並行して、2017年8月28日から店内業務用のタブレット端末を順次導入する。店内調理食品について、過去の販売データに基づいて調理するべき数量を推奨する機能などが特徴。試験導入した店舗では揚げ物類の売上高が1~2割増加したという。

ローソンが導入する店舗業務用タブレット
ローソンが導入する店舗業務用タブレット
(出所:ローソン)

 コンビニエンスストア業界ではファミリーマートも2017年7月末から順次POSレジ刷新を進めている。ローソンと同様に店舗スタッフの負担軽減を狙い、操作の簡略化を図っている。