ソシオネクスト、データセンターの映像処理効率化へ「メディアクラウド」プロジェクト

2017/08/10
田中 正晴=日経ニューメディア (筆者執筆記事一覧

 ソシオネクストは2017年8月10日、同社のコーデックSoC技術をベースにして、データセンターにおける映像データ処理の処理効率を従来の10倍以上に向上することが可能な「メディアクラウド」プロジェクトを推進すると発表した。

 パートナー各社と協力してサーバー製品および関連サービスを開発・提供していく予定。既に試作機の評価が進んでおり、2018年には実製品の稼働が開始する見込みという。

 このプロジェクトは、4Kなど高画質映像が今後ますます大量に消費されるのに伴い、高効率で高密度かつリアルタイムでのトランスコード処理の必要性が高まっている現状に対応する。ソシオネクストは、同社のマルチフォーマットコーデックSoC「MB86M30」を高密度に配置した「Sea of Transcoders」を、FFMpegやGStremerなど実績あるソフトウエアコンポーネントをサポートするCPUと共に1ラックユニット (RU) の筐体に実装した。

(出所:ソシオネクスト)
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 開発したシステムでは、AVC/HEVCのABR(adaptive bit rate)ストリームを最大で256バンドル同時にトランスコードできる(入力映像が1080pの場合)。また、従来の標準的な構成のサーバーシステムと比較して消費電力を約1/10に抑えることができるとする。MPEG-2、AVC/H.264、HEVC/H.265 の各フォーマットの音声、映像のエンコード、デコード、トランスコードをサポートする。

 現状では、全世界のサーバー処理量の約20%が映像データのエンコードとトランスコードに使われていると推定されるという。「ソシオネクストは放送機器向けの製品開発で培った経験と映像処理SoCの豊富なラインアップを生かして、サーバーの背後で映像処理を大幅に強化するハードウエアアクセラレーターを開発している。ソシオネクストの技術でより多くの人々がわずかなコストで高品質な映像を配信できるようになることを目指す」「ライブでのコンテンツ配信、エッジ処理の最適化、ビデオ会議システム、ユーザー生成コンテンツ、OTT(Over The Top)ブロードキャストなど、幅広いアプリケーションに対応していく」と方針を述べる。

 2017年9月14日からオランダ・アムステルダムで開催される「IBC」(欧州最大の放送・映像技術関連イベント)に出展し、評価用サーバーのデモンストレーションを行う予定。評価用サーバーの展示は同社プライベートブースで実施する。

[発表資料(PDFファイル)へ]

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