住友電工情報システムは2017年8月9日、ファイルストレージを一括検索できるソフトウエア「QuickSolution 10」の新版「Ver10.4」を発表した。数回のクリックで目的のファイルを探せる機能「Click Navi」を新たに搭載した。2017年9月1日から販売する。

 QuickSolutionはファイルストレージに格納した複数のファイルの文章を横断的に検索できるソフトだ。人工知能(AI)技術を使ってファイル内文章の意味を認識し、キーワードと内容が一致するファイルを一括検索できる。Webページなども検索でき、EC(電子商取引)サイトの検索エンジンなどとしても使える。

 新機能のClick Naviを使えば、キーワードを入力しなくとも、一覧表示される検索条件をクリックするだけで目的のファイルを探し出せる。効率の良い検索ノウハウを知らなかったり、ファイルの中身をよく知らない社員でもファイルが見つけやすくなるという。

 Click Naviは2段階の方法でファイル検索する。まず、管理者が手動で設定したタグをクリックして大まかにファイルを絞り込む。

Click Naviでファイルを検索している様子
Click Naviでファイルを検索している様子
(出所:住友電工情報システム)
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 次にAIが自動で選んだキーワードをクリックしてファイルを検索する。画面にはおおよそ半分から10分の1のファイルが当てはまるキーワードが自動で並ぶ。利用者はキーワードをクリックしてファイルを絞り込む。例えば100万個のファイルは10分の1のファイルが当てはまるキーワードを5回クリックすれば10個にまで絞り込める。

 QuickSolution 10は買い切り料金で、サーバー1台で200万件のファイルが検索できるプランが250万円(税別)から。別途保守サポート料金がかかる。