ドリーム・アーツは2017年8月2日、2018年3月から提供予定の次期製品「ひびき」の基盤として米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を採用すると発表した。クラウド上でさまざまなサービスやAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を連携しやすくして、間接業務の効率化を促進する。

次期製品「ひびき」の画面例
次期製品「ひびき」の画面例
(出所:ドリーム・アーツ)
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 ドリーム・アーツが開発を進めるひびきは文書管理やクレーム管理、顧客管理、予算管理といった機能をまとめた業務ツール群のソフトウエアで、間接業務を効率化する。今回、マイクロソフトのAzure上にひびきを構築することで、色々なITベンダーのサービスやAPIをクラウド経由で連携しやすくなる。現場の業務を標準化したり、業務フローを見える化して余分な工程がないか確認したりできる。

 あるクライアント企業ではドリーム・アーツのサービスを顧客管理の業務フローに適用することで、作業時間の7割を削減できたという。見込み客への営業活動ではコールセンターや営業部門など複数の部署をまたぐ業務が多く、APIの連携や業務フローの効率化が効果を発揮する。

 ドリーム・アーツによれば、システム構築に必要なサーバーやネットワーク機器をパブリッククラウド上の機能で代用する「サーバーレスアーキテクチャー」の事例が増えており、Azure採用でこうしたアーキテクチャーの利用も視野に入れた。ドリーム・アーツはAzure経由でマイクロソフトの「Azure Scheduler」や「SQL Database」「Bot Framework」といった機能をひびきで活用する手法を想定する。

ひびきとAzureの連携シーン
ひびきとAzureの連携シーン
(出所:ドリーム・アーツ)
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 ドリーム・アーツの山本孝昭社長は、「今後はテクノロジーがコモディティー化するので、ベストプラックティス(最良のやり方)を提供するサービスが重要になる」と述べた。

ドリーム・アーツの山本孝昭社長
ドリーム・アーツの山本孝昭社長
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