2017年8月1日夜に、仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」が分裂する可能性が高まっている。ビットコインの取引所は、ビットコインに関する一部サービスの一時的な停止や、分岐先である「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)」の提供準備を実施して、状況を見守っている。

 国内最大手のbitFlyerは8月1日午前10時20分にbitFlyerアカウントから外部ウォレットへのビットコイン送付機能を一時停止すると、7月31日に発表済み。ビットコインの売買、日本円の入出金などは通常通り継続する。

 国内取引所大手のCoincheckも同様の対応だ。8月1日午後8時に、Coincheckウォレットから外部ウォレットへの送金を一時停止する。停止の理由について、Coincheckのブログは「分裂時に発生し得るリプレイアタックなどのリスクから資産を保護するため」と説明している。Coincheckウォレット同士の入出金や決済機能は通常通り継続する。

 分裂先のビットコインキャッシュの取り扱いについて、各取引所は準備を進める。bitFlyerは分岐が恒久的であると判断した場合、近日中にビットコインキャッシュの付与、売買サービスを開始する。さらに分岐後のビットコインキャッシュチェーンの動向を見て、預け入れ、送付サービスの提供を開始する。Coincheckは「状況を判断後、対応を検討する」(同社ブログ)としている。