公衆無線LAN認証管理機構(Wi-Cert)は2017年7月27日、愛媛CATVが運営する「えひめFreeWi-FiのグループB」(愛媛CATV方式)のアクセスポイントにおいて、Web-APIの運用が開始されたと発表した。

 Wi-Certは、訪日外国人などがより円滑に公衆無線LANサービスを利用できる環境の実現に向けて、「公衆無線LANサービスの認証手続きにおいて、事業者間で連携を行う際の技術方式を定めた仕様(Web-API)の策定及び管理」などを行っている。

 Web-APIの運用開始により、愛媛CATVが新たに提供を行う「愛媛CATV えひめFreeWi-Fi接続アプリ」およびワイヤ・アンド・ワイヤレスが訪日外国人へ提供中の「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」が同エリアにおけるWi-Fi接続に対応し、Web-APIによるサービス利用が可能となる。

 Wi2は、同社が提供するWi-Fiスポット(全国20万カ所以上)に無料接続する訪日外国人向けのWi-Fi接続アプリとして、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリを提供している。同社は同日、Wi-Certの仕組みにより事業者間連携を進めると発表した。共通化された技術仕様(Web-API)を通じて「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリを利用する訪日外国人は、Wi2のアクセスポイントに加え、「えひめFreeWi-Fi」のうち愛媛CATVが整備したエリアにおいて、自動的にWi-Fiに接続が可能となった。

図1●Free Wi-Fiサービスの連携イメージ
図1●Free Wi-Fiサービスの連携イメージ
(出所:Wi2)
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 愛媛CATVは愛媛県公衆無線LAN推進協議会のプロジェクト参画事業者で、県内で提供しているえひめFreeWi-Fiの一部(愛媛CATV方式:グループB)を運営している。愛媛CATVも同日、Wi-Certの仕組みによる事業者間連携の開始を発表した。えひめFreeWi-Fi(愛媛CATV提供、B方式)接続アプリは8月中リリース予定。愛媛CATVは、このスキームを活用し様々な事業者間との認証連携を推進することで、「えひめFreeWi-Fiのさらなる普及促進に努めていく」という。

図2●様々な事業者間との認証連携を推進
図2●様々な事業者間との認証連携を推進
(出所:愛媛CATV)
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