GMOクラウドは2017年7月26日、自動車車両の状態情報をスマートフォンの回線を経由してクラウドに送り、車両状態の自動解析や遠隔診断ができるサービスを始めると発表した。まずは法人向けに先行申し込みを受け付け、2017年9月から正式にサービスを提供する。

自動車を遠隔診断するサービスの概要
自動車を遠隔診断するサービスの概要
(出所:GMOクラウド)
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 サービス開始に当たり、GMOクラウドは自動車の所有者が使うスマートフォンアプリ「LINKDrive byGMO(以下、LINKDrive)」と、自動車整備事業者が使うクラウド型故障診断機「LINKPit byGMO(以下、LINKPit)」を提供する。

 LINKDriveはバッテリーの劣化など、車両状態を「見える化」するアプリケーション。自動車に同社の車載コネクタを接続すると、Bluetooth経由でECU(エンジン・コントロール・ユニット)に蓄積された情報をスマートフォンに送る。

 部品の適切な交換時期が事前に分かるほか、スマートフォンから自動車整備業者に遠隔診断を依頼することもできる。車載コネクタは2008年10月以降に製造された普通乗用車、小型乗用車、軽乗用車で利用可能。

 LINKPitは整備工場に持ち込まれた車両に接続して利用する。故障内容やその原因などを記録した「故障レコード」などを読み取り、車両整備に生かす。タブレット端末向けのアプリケーションで操作する。クラウドを介した遠隔診断もLINKPitで行える。