NECは2017年7月25日、同社のPCサーバー「Express5800シリーズ」の新製品を発表した。CPUは米インテルの「Xeon Processor Scalable Family」を採用。機械学習の活用を想定し、GPUボードを搭載可能とした。2017年8月から順次出荷を始める。

 発表会でNECの西村知泰執行役員は「パブリッククラウドが成長する一方、オンプレミスの需要も継続する」と見通しを述べた。

NECの西村知泰執行役員
NECの西村知泰執行役員
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 新製品は次の3つ。モジュラーサーバーの「Express5800/D120h」、ラックサーバーの「Express5800/R120h-1M」と「Express5800/R120h-2M」だ。

 これら発表に合わせ、NECは深層学習を実行できる機械学習エンジン「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」をGPUに対応した。GPUに「NVIDIA Tesla P4」を選んだ場合、このエンジンによる学習や予測は従来のCPUによる計算と比べ10倍ほど高速になるという。

 加えて、NECは2017年9月下旬から「サーバ診断カルテ」の提供を始める。サーバーの保守契約を締結した顧客が対象となる。定期的に顧客サーバーのログを収集し、稼働状況を診断したレポートを送付する。2018年度からは、人工知能(AI)技術による故障予兆の分析も提供する。

Express5800/D120h
Express5800/D120h
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