トーンモバイルは2017年7月25日、都内で新製品発表会を開催し、スマートフォンの新製品や女性誌「VERY」と共同開発したサービスについて発表した(写真1)。

写真1●トーンモバイルが新端末を発表
写真1●トーンモバイルが新端末を発表
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 新端末「TONE m17」は富士通コネクテッドテクノロジーズ製のスマートフォン。小学生以下の子供を対象とした「夜10時から朝6時までロックする」新機能などを搭載し、8月1日に3万4800円(税別)で発売する。

 発表会には同社の石田宏樹社長が登壇した(写真2)。「囲碁や自動翻訳の分野ではコンピューターが人間を上回る勢いで進化しているが、同時にインターネットには危険性も多い。すべての人に安心品質を提供していきたい」と語った。

写真2●トーンモバイルの石田宏樹社長
写真2●トーンモバイルの石田宏樹社長
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 MVNO市場については、「1年で400社が増えており、レッドオーシャンと化している。イノベーションでコスト削減と付加価値向上を実現し、パイを奪い合うのではなく市場を広げたい」(石田氏)と語った。CCCの増田宗昭社長と立案した戦略では「長期的にはiPhoneに代わる存在を目指していく」とした。

 他のMVNOとの違いとして、料金プランが「月額1000円」の一つのみで、サポートもすべて無料で受けられることを強調した。同社に対する顧客満足度については「購入した人の86%がおすすめしたいと答えている。実際には契約者の2割は紹介によるものだ」(石田氏)との数字を挙げた。

 動画再生やGoogle Playからのダウンロードは1GBあたり300円のチケット制としているが、「将来的にはTSUTAYAの動画であればパケット料金無料で見られるようにしたい」(石田氏)との構想も明らかにした。