コマツとNTTドコモ、SAPジャパン、オプティムは2017年7月19日、建設分野でのIoT(インターネット・オブ・シングズ)の活用を狙ったシステム構築基盤「LANDLOG(ランドログ)」を共同で企画、運用すると発表した。ランドログを提供する同名の新会社を10月1日に設立し、建設現場向けのクラウドサービスなどを中心とした事業を始める。
コマツはこれまで建設現場向けのクラウドサービス「KomConnect(コムコネクト)」を提供してきたが、今後はランドログが提供するクラウドにコムコネクトの一部機能を委譲していく考え。コマツの大橋徹二社長兼CEO(最高経営責任者)は「さらに多くの顧客に提供するために、よりオープンなプラットフォームが必要だと考えた」と話した。
ランドログは建設現場向けのアプリケーション開発に必要なAPI(アプリケーション・ プログラミング・インタフェース)を公開する。第三者の開発企業を増やし、建設現場向けのアプリの拡充を狙う。
コムコネクトは、コマツが2015年2月に開始した建設現場向けソリューション「スマートコンストラクション」の中核を担うクラウドサービス。スマートコンストラクションは2017年6月末時点で約3300カ所の現場で実績があるという。
新会社の出資比率は「まだ決まっていない」(コマツの大橋社長)とした。NTTドコモは、LTE、LPWA(Low Power、Wide Area)、5G(第5世代移動通信システム)などの技術に関するノウハウやサービスを提供。SAPジャパンはデザイン思考を使った開発手法などで支援。オプティムはIoTの活用を狙ったシステム開発向けのOSに関するノウハウなどで支援する。