パナソニックはディープラーニング(深層学習)を活用し、屋内でカメラに映った歩行者の特徴を把握し、進路を予測する技術を開発した。2017年7月19日、本誌取材に回答した。駅や空港などの安全管理や防犯、小売店で客の動線を把握するマーケティングなどへの活用が見込める。

 開発過程では年齢、性別、つえや車いすの有無といった様々な属性を持つ歩行者の画像データを用意し、深層学習技術によって歩行者の属性と画像の関係性を学習させた。さらに歩行者の進路を予測するプログラムを組み合わせることで、特定の属性を持った歩行者の進路を予測可能にした。実験では、カメラに映った5~6人の属性と進路を全て予測できたという。

 同技術は2017年6月7日から9日までパシフィコ横浜で開催していた画像センシングシンポジウムで紹介していた。同社によると「さらに改良を重ねて精度を高めた」という。