米Uber Technologiesの投資家や取締役会が、Uberの株式の一部をソフトバンクグループなどに売却する検討をしていると、米Bloombergが2017年7月14日(米国時間)に報じた。米New York Timesは13日(同)に、ソフトバンクの元副社長であるニケシュ・アローラ氏が自らをUberの次期CEO(最高経営責任者)候補に売り込んでいるとも報じている。

 Uberでは6月20日に、創業者であるトラビス・カラニック氏が投資家からの圧力に迫られてCEOを退任している。それ以降もカラニック氏はUberの取締役会に留まっていると同時に、Uberの大株主でもあり続けているが、同社の取締役会では投資家の声が強まっているもようだ。Bloombergは、Uberに初期に投資した有力ベンチャーキャピタルである米Benchmarkが、保有するUber株式の一部をソフトバンクなどに売却することを主張していると報じている。

 カラニック氏の後継CEO候補に関しても、米メディアによる報道が相次いでいる。New York TimesはCEO候補として、米Google傘下の「YouTube」のCEOであるスーザン・ウォジスキ氏や、米TwitterのCOO(最高執行責任者)だったアダム・ベイン氏、米Virgin AmericaのCEOだったデビッド・クッシュ氏、米Yahoo!(現在の名称は米Altaba)のCEOだったマリッサ・メイヤー氏、米DisneyのCOOだったトーマス・スタッグ氏の名前が挙がっていると報じている。ソフトバンクの副社長だったアローラ氏に関しては、取締役会が検討しているCEO候補としてではなく、自らをCEO候補として売り込みを図っている人物の一人として報じている。