デルとEMCジャパンは2017年7月13日、サーバーマシンの新製品「第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバー」を発表した。

 第14世代のPowerEdgeサーバーは七つのモデルで構成。このうち同日に提供を開始したのは五つのモデル。(1)インメモリーデータベース/ビッグデータ分析などのアナリティクス/高密度の仮想化環境向けの「PowerEdge R940」、(2)VDI(仮想デスクトップ環境)/人工知能(AI)/機械学習/プライベートクラウド向けの「PowerEdge R740」、(3)SDS(ソフトウエア・デファインド・ストレージ)/アナリティクス/サービスプロバイダー向けの「PowerEdge R740xd」、(4)仮想化環境/HPC(高性能コンピューティング)/サービスプロバイダー/SDS向けの「PowerEdge R640」、(5)HPC/大量導入して一括運用するハイパースケール環境/Webビジネス事業者/SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)事業者向けの「PowerEdge C6420」――である。

第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバーの「PowerEdge R640」
第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバーの「PowerEdge R640」
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 加えて、2017年下期に(6)高密度の仮想化環境/クラスタ化データベース/HPC/プライベートクラウド向けの「PowerEdge FC640」、(7)仮想化環境/大規模なクラスタ化データベース/マルチサーバー環境向けの「PowerEdge M640」の2モデルを発売する予定という。

 「サーバーのワークロード(用途)は皆違うので、ワークロードごとに適切な(サーバーの)機能を提供することが重要。またワークロードが将来どうなるかは分からないので、(サーバーは)柔軟性のあるアーキテクチャーが重要になる」。米Dell EMC シニアバイスプレジデント サーバ ソリューション プロダクト マネージメント兼マーケティング担当のラヴィ・ペンディカンティ氏は同日都内で開催した説明会で、PowerEdgeサーバーの特徴の一つである適応性と拡張性について、こう説明した。

 全モデルに共通した特徴は米インテルが日本時間の7月12日に発表したサーバー用の新CPU「Xeonスケーラブル・プロセッサー」を搭載したこと。メモリースロットが不揮発性メモリー(NVM)を使ったDIMM(Dual In-line Memory Module)モジュールの総称である「NVDIMM」に対応した。