サイボウズスタートアップス(Cstap)は2017年7月13日、サイボウズの業務アプリケーション構築クラウドサービスである「kintone(キントーン)」のWebフォーム機能を強化するサービス「フォームブリッジ」の提供を始めた。条件分岐を伴うアンケートといった複雑なWebフォームをプログラミング不要で作成でき、kintoneと連携させられる。

サイボウズの「kintone」のWebフォーム機能を強化するサービス「フォームブリッジ」の利用画面
サイボウズの「kintone」のWebフォーム機能を強化するサービス「フォームブリッジ」の利用画面
(出所:サイボウズスタートアップス)
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 kintoneは簡便さが特徴で、データベースを使った業務アプリケーションをプログラミング不要で構築できる。ただ、条件分岐を伴う複雑なWebフォームを作成する場合はJavaScriptで拡張プログラムを作成する必要がある。Cstapのフォームブリッジを使うと、kintoneの利点を損なわずにWebフォームの機能を拡張できる。

 価格は単純なフォーム作成機能のみの「ライト」コースが月額6000円で、条件分岐や自動返信メールが使える「スタンダード」コースが月額9000円。スタンダード版の機能に加えてアクセス制限やカスタマイズなどに対応する「プレミアム」コースが月額1万4000円である。それぞれ契約企業単位の課金となる。

 連携させるkintoneの料金プランはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)連携が可能な「スタンダードコース」が必要。Cstapがこれまで提供していた、シンプルなフォームを作成できる「フォームクリエイター」サービスは携帯電話機のWebブラウザー対応で強みを持つため併売する。

 Cstapは今後、フォームブリッジと同社のkintone連携サービスを組み合わせる機能を追加する計画。第1弾として2017年内に、kintoneで作成したアプリケーションを不特定多数に公開する「kViewer」サービスとフォームブリッジの連携機能を提供するという。