パラレルスは2017年7月12日、都内で記者発表会を開催し、仮想デスクトップやアプリケーションの配信ソリューション「Parallels Remote Application Server バージョン16」(以下Parallels RAS)を国内向けに発表した。8月1日より提供を開始する。

 発表会には、同社代表取締役の下村慶一氏が登壇(写真1)。クライアント仮想化の市場動向について、「マイクロソフトのAzure RemoteAppのサービス終了や、Citrixのクラウド化など、クラウドが大きなキーワードになっている。働き方改革や東京オリンピックを見据えた取り組みが増えている」と語った。

写真1●パラレルス 代表取締役の下村慶一氏(撮影:山口 健太、以下同じ)
写真1●パラレルス 代表取締役の下村慶一氏(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 Parallels RASのメリットについては、「OSをWindows 10に移行した場合でも、Windows 7のクライアントサーバーシステムを改修なしに配信したいという需要が増えている。働き方改革でサテライトオフィスの需要も多い。Parallels RASを活用すればITの経営課題を解決できる」(下村氏)とアピールした。

 新製品の詳細については、アジア太平洋地域 ジェネラルマネージャーのケビン・グリーリー氏が登壇(写真2)。「Parallels RASは世界で最も使いやすいアプリケーション配信とVDIのシステムだ。Hyper-VやVMware、Citrixなどでホスティングした仮想環境にiOSやAndroid、Windows、Macなど任意のデバイスからアクセスし、ネイティブ環境のようにアプリを利用できる」と紹介した。

写真2●パラレルス アジア太平洋地域 ジェネラルマネージャーのケビン・グリーリー氏
写真2●パラレルス アジア太平洋地域 ジェネラルマネージャーのケビン・グリーリー氏
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