レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは2017年7月12日、サーバーやストレージ製品の新ブランド2種を発表した。複数に分かれていたブランドを簡素にして、データセンター事業者向けや中小企業向けといった製品ラインナップの位置付けをより明確にした。営業やマーケティングの効率を高め、認知度向上や拡販につなげる。
新ブランドの名称はハードウエア製品全般向けの「ThinkSystem」と、クラウド構築・運用のソフトウエアとサーバー機器を統合した製品群である「ThinkAgile」。ThinkSystemには従来のx86サーバーである「System x」や「ThinkServer」、ストレージ製品、ネットワーク製品を含む。ThinkAgileはThinkSystemのサーバーを基に開発したハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)や、ハイブリッドクラウドを構築するための基盤ソフトを同梱したアプライアンス製品などから成る。
「新ブランドを通じて、データセンター向け事業で国内のトップを目指す。今まで以上に専門性を追求したい」。レノボ・エンタープライズ・ソリューションズのロバート・スチーブンソン社長はこう意気込みを語った。スチーブンソン氏はこの6月28日に就任したばかり。入社前は日本アバイアやデルEMCなどに勤めてきた。
同社は「統一したブランドでこれまで以上に拡販を図る」(工藤磨データセンターソリューション事業本部製品本部長)考え。従来はブランドがバラバラで、認知度を高めにくかったという。