デジタルデータ放送分野に特化したソフトウエアの開発・販売、受託開発を行うメディアキャストは2017年7月12日、2018年12月に開始予定の高度広帯域衛星デジタル放送(高度BS)におけるデータコンテンツサービスのコンテンツ動作検証を行うエミュレーションソフトウエアを開発したと発表した。高度BSは、この時期からスタートするBSを利用した4K・8K放送のことを指す。

 このエミュレーションソフトは、ARIB(電波産業会)が規格策定中の「ARIB STD-B61」「ARIB STD-B62」「ARIB TR-B39」に準拠する。コンテンツ動作検証に必要な各種機能を搭載し、開発したデータコンテンツが今後発売される高度BS対応受信機で正しく動作するかどうかを実際のリモコンを模したUIで動作確認することができる。また、コンテンツ記述言語であるHTML5やイベントメッセージ発火などのデバッグも可能。

図●開発システムの操作画面
図●開発システムの操作画面
(発表資料から)
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 今後メディアキャストは、このエミュレーションソフトウエアを高度BSによるデータコンテンツサービスを開発する放送局や制作会社に対して試験的提供を始める。将来的には製品化も予定する。

 開発した試作版は、7月20日・21日に開催される「ケーブル技術ショー2017」(場所は東京国際フォーラム)の同社ブースで初公開する。

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