ニュータニックス・ジャパンは2017年7月11日、クラウドサービス「Xi Cloud Services」を発表した。クラウドサービスとオンプレミスのハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)を、同一の管理画面からあたかも一つのシステムのように扱える。

 米ニュータニックスが2017年6月に米国で開催したイベント「.NEXT Conference 2017」で発表したもの。ニュータニックスはXi Cloud Servicesを通じて、クラウドを使った基盤システムの構築や設計、運用といった作業を自動化するサービスを提供する計画だ。第一弾として予定しているのは、HCIで運用中のアプリのDR(災害時復旧)をクラウド上に構築する「DRサービス」だ。数分でフェールオーバーできるDR用のシステムを、「ワンクリックで構築できる」(米ニュータニックスのスディーシュ・ネア プレジデント)。

 ネア プレジデントは「DR用のシステム構築は初期投資が大きく、切り替え作業が正しく動くかどうかを確かめる作業にも手間がかかる。当社のDRサービスなら従量課金制で始められ、毎週末に動作確認をするといった運用も可能だ」と話した。ネア プレジデントは目指しているサービスの簡便さのイメージを「iPhoneからiCloudを使うように」と表現した。スイッチをオンにするだけで画像をクラウドに保存できるといった手軽さで、DR用のシステムを構築できるという。

米ニュータニックスのスディーシュ・ネア プレジデント
米ニュータニックスのスディーシュ・ネア プレジデント
[画像のクリックで拡大表示]

 DRサービスの提供開始時期が決まっているのは2017年7月11日時点で米国のみ。日本での提供は「可能な限り早く始める。サービスを始めるためのパートナー企業を探している」(ネア プレジデント)という。