セコムは2017年7月5日、リストバンド型のIoT(Internet of Things)端末を使って救急対応サービスなどを提供する「セコム・マイドクターウォッチ」を同年7月7日に開始すると発表した(写真1)。

写真1●「セコム・マイドクターウォッチ」のリストバンド端末
写真1●「セコム・マイドクターウォッチ」のリストバンド端末
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 セコム・マイドクターウォッチのリストバンド端末は、加速度センサーやBluetoothの通信機能などを搭載する。リストバンド端末を身に付けた利用者が一定時間動かなくなると意識を失ったとみなし、専用アプリを導入した利用者のスマートフォンまたはBluetooth通信が可能な同社のホームセキュリティ用端末にデータを送信。セコムのセンターに転送され、緊急対応の隊員が駆けつけたり、必要に応じて救急車両を呼び出したりする。スマートフォンの位置情報と組み合わせてデータを送ることで、外出先でも緊急対応の隊員が駆けつけられるようにした。

 マイドクターウォッチは救急対応のほか、健康管理サービスも提供する。日立製作所と協業し、同社のAI技術を応用。リストバンド端末を通じて利用者活動量や睡眠の質を取得。スマートフォンの専用アプリに転送したデータなどを活用し、利用者にアドバイスを提供する。

 利用料金は、リストバンド端末1台当たり月額900円(税抜き)。同社のホームセキュリティサービス「セコム・ホームセキュリティ」の利用者向けオプションとして提供する。