CCJグループのケーブルテレビ3社は、相次いで地域BWAの免許を取得した。まず、2017年7月3日に、総務省東海総合通信局が、シー・ティー・ワイ(CTY)とケーブルネット鈴鹿から申請があった地域BWAの基地局について、同日に免許を付与したと発表した。

 両社は、このシステムを利用して無線ブロードバンドサービスを一般顧客・法人向けサービスとして提供していく予定。シー・ティー・ワイは三重県四日市市、ケーブルネット鈴鹿は三重県鈴鹿市の一部エリアからサービスを開始する。

 両社とも、自治体向けサービスとして、避難所Wi-Fiスポットのほか、見守りIoTサービス(実証実験)や各種センサー・カメラインフラ、一般向けサービスとしてSIMサービスと無線端末レンタルサービスの提供を検討している。

図●サービスのイメージ
図●サービスのイメージ
(出所:シー・ティー・ワイ)
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 2017年7月4日には信越総合通信局が、エヌ・シィ・ティ(NCT)から申請があった地域BWAシステムの基地局に対し、同日に免許を付与したと発表した。

 同社は地域BWAシステムを使い、新潟県長岡市が子育て支援の一環として整備した「子育ての駅」や災害時に避難所となるサービスエリア内の小中学校の体育館に、無料で利用できるWi-Fiスポットを提供する予定。

 このほか有線回線を敷設できない環境での映像伝送用バックアップ回線や同社のテレビ中継回線として活用する。また、基地局のサービスエリア内では、地域住民向け高速無線インターネット接続サービスの提供を予定する。

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