セールスフォース・ドットコムは2017年7月4日、ユーザー会の支援イベント「Salesforce Trailhead Live Tokyo」を開催した。セールスフォースのクラウドサービスの使い方を無償で学べるWebサービス「Trailhead」やユーザー会を活性化するためのイベントだ。

イベント会場の「Trailhead」体験コーナーの様子
イベント会場の「Trailhead」体験コーナーの様子
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 基調講演に登壇した米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEO(最高経営責任者)は「業務に人工知能(AI)が入ってきたことで、新しい働き方が生まれる。職業訓練プログラムをきちんと提供する」と話した。

米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフCEO(最高経営責任者)
米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフCEO(最高経営責任者)
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 セールスフォースの営業支援クラウドサービスは同社のAI「Einstein」や協業した米IBMのAI「Watson」を組み込むなど、AIを中心に機能を増やしている。Trailheadやユーザー会を通じて、活用方法を利用者が自発的に学べるように促しているわけだ。

 Trailheadは学習の進捗状況を示すバッジを獲得するなどゲーム感覚で利用でき、分からない内容を習熟者に質問できるなどの自己学習を促す仕組みがある。ユーザー会の専用ページも備えている。

 「当社のサービスを導入している企業が参加するユーザーコミュニティーの先に新しい顧客がいる」(日本法人の小出伸一会長兼社長)。CRM(顧客関係管理)やセールスフォース製品のことを誰でも学べるTrailheadを企業同士の交流の場に提供することで、非顧客企業にも同社を知ってもらい、新規顧客の獲得につなげたい考えだ。

小出伸一会長兼社長
小出伸一会長兼社長
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