ソニーは2017年7月3日、腕時計バンド型のスマートウオッチ「wena wrist」の発表イベントを開催し、レザーバンドモデル「wena wrist leather」やステンレスモデルの単体販売について発表した(写真1)。
楽天Edyに対応したレザーバンドを発表
wena wristはソニーの新規事業創出プログラム「SAP」(Seed Acceleration Program)による製品で、2016年6月に最初のモデルを発売した。腕時計のバンド部分にスマート機能を搭載したことが特徴になる。
発表イベントには、同プロジェクトを立ち上げたソニー新規事業創出部 wena事業室 統括課長の對馬哲平氏が登壇(写真2)。新製品として「wena wrist leather」を発表した(写真3)。
wena wrist leatherは、従来のステンレスバンドモデルとは異なり電子マネー機能のみを搭載する。電子マネーは楽天Edyのみの対応で、スマートフォンと接続する機能にも対応しない(写真4)。
物理的な構造としては、プラスチックカードでも使っているFeliCaチップを埋め込んだ形になっており、充電は不要になる。新たに超小型のFeliCaモジュールを開発した。革素材のため水濡れでバンドが痛む恐れはあるものの、FeliCaチップ自体は生活防水にも対応する(写真5)。
レザーバンドにFeliCaを搭載するにあたって、腕に装着した際にアンテナの開口方向を工夫することで、通信特性が変わらないよう配慮したという。
サイズは18mm、20mm、22mmの3種類で、レバーピンにより一般的な腕時計に装着できる。カラーは18mmがブラック、ワインレッド、ホワイトの3色(写真6)。20mmと22mmはブラック、タウニーブラウンの2色で、全7種類になる。2017年12月下旬に8380円(税別)で発売を予定する。
また、これまで腕時計のヘッド部とセットでのみ販売していたステンレスモデルについては、ステンレスバンドの単品販売も7月11日に開始する。価格はシルバー色が3万3880円、ブラック色が3万6880円(税別)。