日本郵便は2017年6月29日、20日に新たに始めた「e発送サービス」に関するシステム障害が発生したと明らかにした。28日午後4時ごろ、ローソン店舗設置の端末「Loppi」で送り状の印刷ができなくなり、荷物の発送ができない状態が続いているという。影響は、Loppiを設置する約1万2300店舗に及ぶ。

日本郵便の発表内容
日本郵便の発表内容
(出所:日本郵便)
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 障害の原因は、Loppiと日本郵便側のシステム連携にあるとみられる。日本郵便は「原因については調査中だが、弊社起因によるもの。Loppiとのシステム連携を休止した上で復旧に最善を尽くしている」としている。復旧のめどは立っていない。

 e発送サービスは、フリーマーケット(フリマ)やネットオークションなど「C to C(個人間取引)」でやり取りされる商品を簡単に配送できるサービスだ。参加するのはEC(電子商取引)サービスの事業者で、フリル(運営会社はFablic)、メルカリ(メルカリ)、モバオク(モバオク)、ヤフオク!(ヤフー)、ラクマ(楽天)。

 日本郵便は「お客さまおよび関係者の皆さまに多大なるご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます」としている。なお、送り状発行用の端末「ゆうプリタッチ」を設置する郵便局約1000局では、送り状の印字と発送が可能。