ミラクル・リナックスは2017年6月29日、複数の運用管理ツールを統合する企業向け監視統合ソフトウエアの最新版「MIRACLE Hatohol Enterprise v2.1」を2017年6月30日から提供開始すると発表した。ユーザーインタフェースを改善し、障害などシステムに影響を及ぼす重要イベントを見逃さないようにイベント画面の改善などを行った。

MIRACLE Hatohol Enterprise v2.1
MIRACLE Hatohol Enterprise v2.1
(出所:ミラクル・リナックス)
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 オープンソースの運用監視ソフト「Hatohol(はとほる)」の商用版。MIRACLE ZBXやZabbix、Nagiosなど複数の運用管理ツールが検出したイベントを集約して一元的に監視する。また、インシデント管理ソフトRedmineと連携し、インシデントの状態をイベント一覧画面から閲覧できる。個々のシステムやサービスごと、拠点ごとに監視サーバーを設置する企業での導入が進んでいるという。

 最新版はイベント画面の改善により、「未処理の重要イベント数」を表示して重要イベントの発生状況を瞬時に把握できるようにした。「対処中」「対処済み」など対処状況のイベントごとのマーキング、運用スタイルに合わせたフィルタリング(絞り込み)、引き継ぎ事項などのコメント、深刻度に応じた表示色変更など表示項目のカスタマイズなどの機能を備えた。

 また、最新のHAPI(Hatohol Arm Plug-in Interface)2.0を搭載し、ユーザーが各種運用ツールとの接続用プラグインを作れるようになった。システム拡大時にも既存の監視を止めずに監視サーバーを追加可能で、スケールアウト時の可用性を高めた。各種運用ツールとの通信を暗号化できる。

 2016年12月リリースのコミュニティ版「Hatohol 16.12」をベースに企業システム向けに開発し、更なる負荷試験、機能試験を通じて品質向上を行った。ライセンスとサポートを組み合わせたサブスクリプション方式で提供する。監視サーバー3台までは年間120万円、6台までは年間210万円、7台以上は応相談(いずれも税別)。

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