みらい翻訳は2017年6月28日、情報通信研究機構(NICT)との共同研究で、ディープラーニング(深層学習)技術を用いた「ニューラル機械翻訳エンジン」を開発したと発表した。

 今回開発した翻訳エンジンは、日本語と英語の双方向の翻訳について、メールやドキュメントで使うビジネス向けの“書き言葉系”の精度を大幅に向上させた。従来の統計的機械翻訳(統計的指標に基づき原文の単語やフレーズを確率計算によって訳文に置き換えていく方法)に比べ翻訳精度が大幅に向上し、和文英訳ではTOEICで900点程度のスコアを持つビジネスパーソンと同等以上の作文能力があることを確認したという。

 同社は2017年11月から、今回開発したニューラル翻訳エンジンを搭載した企業向けの翻訳アプリケーションのクラウドサービスを提供する予定。9月にトライアルサービスを開始予定で、同日トライアルの申し込み受け付けを開始した。

 また同社サイト上に、ニューラル機械翻訳エンジンを試せる「お試し翻訳」ページを用意した。250文字までの文章の日本語・英語間の翻訳を無料で試せる。

ニューラル機械翻訳を試せる「お試し翻訳」ページ
ニューラル機械翻訳を試せる「お試し翻訳」ページ
(出所:みらい翻訳)
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