徳島県は2017年6月21日、マイナンバーカードを職員証として利用すると公表した。NECが「利用者ID登録システム」を納入したと発表した。NECによると、マイナンバーカードを職員証として利用するのは都道府県で初めて。

 NECの発表によると、徳島県は2017年6月からマイナンバーカードを職員証として使えるようにした。まず地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の「個人番号カードアプリケーション搭載システム(ICカード標準システム)」によって、マイナンバーカードの内蔵ICチップの空き領域に利用者識別用IDを書き込んだ。

 さらに、NECが納入した「利用者ID登録システム」によって、利用者識別用IDと、各種システムのアクセス権限やログインIDなどの職員情報をひも付けた。これによって庁舎内の入退室管理やPCへのログイン、勤務管理、複合機利用などの際に、マイナンバーカードをカードリーダーにかざして本人認証を行えるようにした()。

図●NEC「利用者ID登録システム」の概要
図●NEC「利用者ID登録システム」の概要
(出所:NEC)
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 徳島県は総務省によるマイナンバーカードの普及促進策の一環として、職員証として利用する検討を進めてきたという。NECは2016年6月、内閣官房に全府省統一の国家公務員身分証としてマイナンバーカードを利用する「共通発行管理システム」を納入したと公表している。