全世界で稼働中のスーパーコンピュータ(スパコン)の演算性能を集計するTOP500プロジェクトは2017年6月19日、ランキングの第49版を公開した。首位は中国の無錫国立スーパーコンピュータセンターが保有するスパコン「Sunway TaifuLight」(93ペタFLOPS)が2016年6月の初登場以来キープ。国内勢は7位に東京大学と筑波大学の「Oakforest-PACS」(13.6ペタFLOPS)、8位に理化学研究所の「京」(10.5ペタFLOPS)が入った。

 Oakforest-PACSと京は、前回発表のランキング第48版(2016年11月公開)よりも順位を一つ落とした。スイスの国立スーパーコンピューティングセンターが「Piz Daint」を9.8ペタFLOPSから19.6ペタFLOPSへと拡張し、順位を8位から五つ上げて3位に食い込んだからだ。2位は前回と変わらず中国の広州国立スーパーコンピュータセンターが保有する「天河2号」(33.9PFLOPS)。米国勢がトップ3から姿を消した。

 詳細のランキングはTOP500プロジェクトのWebサイトで公開されている。