日本ヒューレット・パッカードは2017年6月15日、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)製品の「HPE SimpliVity 380」を提供開始すると発表した。同社が提供するHCI製品群で、データの重複排除や圧縮機能を初めて搭載。性能を高めた新製品の投入で市場シェアの拡大を狙う。

 米ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)が4月に買収完了した米シンプリビティの製品を基に開発した。シンプリビティのHCI製品が日本で提供されるのは初。

HPEの新製品「HPE SimpliVity 380」
HPEの新製品「HPE SimpliVity 380」
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 SimpliVity 380の特徴は、データの重複排除や圧縮機能である。専用のFPGAアクセラレーターカードの搭載によって実現する。「データ容量を平均60~70%削減できる」(日本ヒューレット・パッカードの中井大士データセンター・ハイブリッドクラウド事業統括DCHC製品統括本部サーバー製品本部本部長)という。このほか、ラックマウント型サーバーにストレージやバックアップソフト、仮想化ソフト、専用のアクセラレーターカードなどを載せている。「先行する米ニュータニックスを追撃する」(中井本部長)。

日本ヒューレット・パッカードの中井本部長
日本ヒューレット・パッカードの中井本部長
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 「新製品の投入などでHCI市場でナンバーワンを狙う」。日本ヒューレット・パッカードの本田昌和データセンター・ハイブリッドクラウド事業統括DCHC製品統括本部統括本部長はこう意気込みを見せる。

日本ヒューレット・パッカードの本田統括本部長
日本ヒューレット・パッカードの本田統括本部長
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 SimpliVity 380の参考価格は、小規模向けのオールフラッシュモデルで677万7000円(税別)から。