ソニービジネスソリューションは2017年6月7日、静岡放送よりスタジオサブシステムを受注したと発表した。同システムは2018年2月に納入され、静岡放送で順次稼働を開始する予定。

ソニービジネスソリューションの発表資料
ソニービジネスソリューションの発表資料

 このスタジオサブシステムでは、ソニーが開発したIP伝送方式の「ネットワーク・メディア・インターフェース」を活用し、映像制作ワークフローのIP化を実現する。スイッチャーの入出力にIPライブ伝送技術が採用されているスタジオサブシステムの受注は日本国内で初めてという。

 4K制作やHD制作において、IPによるライブ伝送の利点を活かした遠隔制作(リモートプロダクション)運用を可能にする。遠隔制作運用により、映像・音声・制御などの信号をすべてIPでスタジオサブ(スタジオの副調整室)にライブ伝送し、中継現場ではカメラなど最低限の構成のみでの映像制作ができるようになるとしている。

 静岡放送とTOKAIコミュニケーションズ、ソニービジネスソリューションの3社は2017年5月23日と同24日の2日間、共同でリモートプロダクションの運用テストを行った。静岡放送の本社スタジオサブとヤマハスタジアムを1GbpsのIP回線で接続し、映像信号や音声信号などのIPライブ伝送を行い、スタジアム側のカメラを本社のスタジオサブから遠隔操作することに成功したという。

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