キヤノンITソリューションズは2017年6月5日、Webアプリケーション自動生成ツールの最新バージョン「Web Performer(ウェブパフォーマ)V2.1」を同日販売開始したと発表した。画面仕様の自動出力やデータ項目の管理など、開発工程全体の省力化に向けて機能強化を行った。

 Web Performerは、「データモデル(DM)」「入出力(IO)」「ビジネスプロセス(BP)」の3つの要件定義だけで、Webアプリケーションを自動生成する。ドラッグ&ドロップ操作で画面デザインを簡単に行える。ピュアJavaアプリケーションを100%自動生成するため、本番環境に別途ランタイムモジュールの導入が不要。

 最新版では、Webアプリケーションの画面仕様をドキュメントとして自動出力できる。ドキュメントの作成工程を短縮することが可能で、より開発者やシステム利用者とのコミュニケーションに時間を割り当てて、質の高いアジャイル開発を可能にするという。

 また、従来はExcelなどで管理していたデータ項目を「項目辞書機能」で一元管理できる。「項目辞書」に登録された項目から直接テーブルや画面を定義できるだけでなく、登録された項目を変更・修正することで定義の一括変更・修正が可能で、定義の入力負荷を軽減する。

 このほかにも、開発の上流工程となる「設計自動化」の新機能に加えて、既存システムのデータを「Web Performer」へ簡単に取り込める機能、直感的な画面作成機能の向上などの実装工程でも機能強化を図り、さらなる開発の高速化を可能にした。

 開発環境はWindows 7/8.1/10、IDEがEclipse 4.2/4.3/4.4/4.5/4.6(4.4.2以上を推奨)。アプリケーションサーバーがTomcat 7.0/8.0/8.5、JavaがJDK 6/7/8。本番用サーバー環境はWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016、AIX V6.1/V7.1/V7.2、Solaris 10/11、RedHat EL5/6/7、IBM i V6R1/V7R1/V7R2/V7R3、CentOS 5/6/7。

 ライセンス価格(税別)は、自社システム向けのユーザーライセンスが最小構成(3ライセンス分)で360万円から。第三者向けにシステム開発するSIベンダー向けSI開発ライセンスが最小構成(2ライセンス分)で年間150万円から。

製品情報
キヤノンITSのWebサイト