米アップルは現地時間2017年6月1日、同社が開発したプログラミング言語「Swift」を学習するためのアプリケーション「Swift Playgrounds」で、ロボットやドローンなどを制御できるようにすると発表した(写真1)。6月5日に公開されるSwift Playgrounds 1.5アップデートで対応する。App Storeから無償でダウンロードできる。

写真1●米アップルのプログラミング教材「Swift Playgrounds」でロボットやドローンの制御が可能に
写真1●米アップルのプログラミング教材「Swift Playgrounds」でロボットやドローンの制御が可能に
(出所:米アップル)
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 Swift Playgroundsは、iOS 10以降が稼働するiPad Air、iPad Pro、iPad mini 2用のアプリで、対話形式でSwiftによるコーディングの基礎を学べる。6月5日のアップデートでBluetooth対応のロボットに接続できるようになり、プログラミングを学ぶ児童や生徒は、自分が記述したSwiftのコードで、以下のロボットやドローンを動かしたり、電子楽器の音を鳴らしたりといったことができるようになる。

  • 教育版レゴ マインドストーム(LEGO MINDSTORMS)EV3
  • 米Spheroの球型ロボット「Sphero SPRK+」
  • 仏Parrotのドローン「Mambo」「Airborne」「Rolling Spider」
  • 中国UBTECHの学習用ロボット「Jimu Robot Meebot Kit」
  • 米Wonder Workshopの学習用ロボット「Dash」
  • 英Skoogmusicのキューブ型電子楽器「Skoog」

 プログラミング教育の必修化を取り入れた小学校の次期学習指導要領が2020年度から全面実施となることもあり、先行してプログラミング教育に取り組む小学校も出始めている。そうした教育現場では、実際にリアルな物が動くロボットプログラミングに取り組む例も見られ、レゴマインドストームEV3やSphero SPRK+を使った授業も実施されている。