ケイ・オプティコムは2017年5月31日、「mineo」に関する事業説明会を開催し、6月に新たに導入する長期利用特典や大容量プランなどの新施策を発表した(写真1)。
大手キャリア対抗で「オンリーワン目指す」
説明会冒頭、取締役執行役員経営本部 副本部長の橘俊郎氏が「MVNOは600社を超え、淘汰の時代が来る。生き残りの鍵は、顧客満足にある。分かりやすいサービスを安心して選んでもらえるようにすることで、今年度に100万回線を目指す」との方向性を示した(写真2)。
具体的な施策については、同社モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの上田晃穂氏が登壇。5月29日時点での契約回線数は68万件との数字を挙げた(写真3)。
その内訳は、「au回線のAプランとドコモ回線のDプランは6:4の比率でAプランが多い。最近の単月では、Aプランが3分の2を占めている」(上田氏)と説明した。
2017年1月20日のテレビコマーシャルの放映開始後、男女構成比で女性加入者が4割近くまで上昇し、20代男性も9.4%に上昇した。全国的にユーザー数が拡大したという。「高リテラシー層から、女性やマジョリティ層に着実に広がっているようだ。テレビコマーシャルにより全国での認知度も上がっている」(上田氏)と分析した。
他キャリアの動向については、「NTTドコモが月額1500円引きのdocomo withを発表するなど、大手キャリアとMVNOが価格とサービスの面で似通ってきている。その中でmineoは『共創』と『安心』という2つの戦略でオンリーワンを目指し、2018年3月末までに100万人を達成したい」(上田氏)と改めて目標を示した。
コミュニティから長期利用特典を導入
「共創」戦略については、現ユーザーの契約継続を狙うことを目的とし、20万人に達したコミュニティ「マイネ王」を中心に展開する(写真4)。具体的には、新たに長期利用特典などを導入すると明らかにした。
MVNOとして初めて導入するという長期利用特典「ファンとく」は、6月1日に開始する(写真5)。契約年数に応じて、契約事務手数料が無料になる「エントリーコード」を6月から、端末の買い換えに利用できる「電子マネーのギフト」を9月から、プレゼントとして提供する。