米Microsoftは現地時間2017年5月25日、同社が昨年買収したゲームストリーミングサービス「Beam」を、「Mixer」と名称を変えてリニューアルした。

 Beamは2016年1月にゲームのライブ配信サービスを開始し、同年8月にMicrosoftが買収した。Beamのサービスでは、視聴者は単にゲーム実況を視聴するのではなく、ゲームを行っているストリーマーと一緒にリアルタイムでゲームをプレイできるのが特徴。視聴者はお気に入りのゲームストリーマーに課題を与えたり、武器などのアイテムを設定したりできる。

 買収後、BeamはMicrosoftのXboxチームに加わり、従来のサービスを継続していた。遅延が少ないのが強みで、米PCWorldによればレイテンシーはわずか1~2秒。米Amazon.com傘下の「Twitch」は10~15秒(非パートナーの場合)という。

 新ブランドで展開するMixerは、「Xbox One」ガイドや「Windows 10」のゲームバーに直接統合されているので、手軽にゲームストリーミングを開始できる。

 新機能「Co-Streaming」は、最大4つのゲーム実況を1つの画面にまとめて表示する。ストリーマーは友だち3人との合計4人で、同じタイトルまたは異なるタイトルのゲームプレイを1画面内に分割表示してライブ配信できる。数週間以内に、Xbox Oneガイドから直接友だちをCo-Streamingに招待する機能を追加する。

 また、モバイルアプリケーション「Mixer Create」(ベータ版)をiOSとAndroid向けに提供開始した。Android版は「Google Play」から、iOS版は米Appleの「TestFlight」を通じて入手できる。同アプリケーションによりスマートフォンからビデオ実況が行える。近いうちにモバイルゲームをライブ配信する機能を追加する予定で、その際にはCo-Streamingへの参加も可能になる。

 そのほか、新たに設置した案内チャンネル「Channel One」は、人気タイトルのリリース、ライブストリーミングのイベント、アップデートのお知らせといった情報を提供する。

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