米Amazon.comが米ニューヨーク市に新たな書籍販売の実店舗を開設すると、複数の米メディア(MarketWatchCNBCRecode)が現地時間2017年5月24日までに報じた。

 Amazon.comは米国で書籍を対面販売する店舗を複数展開しているが、ニューヨーク市で開設するのはこれが初めて。場所はセントラルパーク近くのショッピングモール「The Shops at Columbus Circle」内。米メディアによると開店は現地時間5月25日だが、Amazon.comはその2日前にメディアに内部を公開した。

 店内には約3000タイトルの書籍を用意し、すべてを表紙を正面にして棚に立てる面陳方式で陳列する。書籍のほか電子書籍端末「Kindle」、タブレット端末「Fire」、アシスタント端末「Echo」といった同社製品も取り扱う。

 またAmazonの実験店舗「Amazon Go」同様に、レジでは現金を扱わず、支払いはAmazon.comのモバイルアプリかクレジット/デビットカードで行う。Amazon.comの有料プログラム「Prime」の会員には割引などの特典があるとCNBCなどは伝えている。

 同社は、2015年11月に書籍販売の実店舗「Amazon Books」の1号店を米ワシントン州シアトルに開設した。その後同様の店舗をカリフォルニア州サンディエゴやオレゴン州ポートランドなどにも展開。現在は6店舗が営業しており、ニューヨーク市の店舗は7店目となる。CNETによると、今後Amazon.comはニューヨーク市にもう1店舗を開設する計画で、これを含め新たに6店舗が年内にオープンするという。