米Microsoftは現地時間2017年5月23日、タブレット端末「Surface Pro」の新モデルを発表した。現行モデル「Surface Pro 4」の後継となるが、名称は「Surface Pro」を採用している。

 新しいSurface Proは従来より薄型化、軽量化、静音化を図り、800以上の新しいカスタムパーツを使用した。本体サイズは292.10×201.42×8.5mmで、重量は1.69ポンド(約770グラム)から。

 米Intelの第7世代「Core」プロセッサを内蔵し、ファンレス仕様の「Core m3」と「Core i5」搭載モデルは「Surfaceシリーズで最も静か」で、ファンが付いた「Core i7」搭載モデルでもわずか18デシベルにとどまるという。

写真●米Microsoftが発表したタブレット端末「Surface Pro」の新モデル
写真●米Microsoftが発表したタブレット端末「Surface Pro」の新モデル
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 外観のデザインも変更し、エッジ部分が丸くなったが、「Surface Pro 4と並べてもあまり違いは分からない」と米CNETは報じている。

 バッテリー寿命はSurface Pro 4の1.5倍長く、連続ビデオ再生の場合で最長13.5時間。性能は「Surface Pro 3」より2.5倍以上高速としている。Microsoftによれば、「iPad Pro」と比べてバッテリーは35%長く、性能は1.7倍だという。

 12.3インチの「PixelSense」タッチディスプレイ(解像度は2736×1824ドット、267ppi)を搭載し、ダイヤル型入力デバイス「Surface Dial」を画面上に置いて操作できる。

 OSに「Windows 10 Pro」を採用し、メモリーは4/8/16Gバイトから、ストレージ容量は128/256/512Gバイトあるいは1Tバイトから選べる。生体認証機能「Windows Hello」に対応した500万画素のフロントカメラ、800万画素のリアカメラを搭載する。

 新たなヒンジを用いたキックスタンドは165度の傾斜「Studio Mode」に固定でき、ペンで字を書いたり、スケッチしたりするのに最適という。

 米国での希望小売価格は799.99ドルから。米国、カナダ、中国、韓国、一部欧州などで6月15日に発売する。日本は含まれていない。今年後半にLTE Advanced対応版も投入する。

 新型Surface Proのリリースに合わせて新しいタイプカバー「Surface Pro Signature Type Cover」も6月15日に発売する。

 また、新型Surface Proに対応した新しい「Surface Pen」は数週間以内にリリースする。従来より反応速度が2倍向上し、筆圧感知レベルを4096段階に強化した。傾き検知(チルト機能)に対応する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]