日立製作所と日本IBMは2017年5月23日、日立製メインフレーム「AP8800E」の後継機のハードウエアにIBM製メインフレーム「z Systems」を採用すると発表した。OSは日立製「VOS3」を搭載し、機種名は未定。
日立はAP8800Eの後継機を2018年度中に販売し、2年程度は現行のAP8800Eの製造と併売を継続する。後継機のサポートはOSとハードを含めて日立が担当する。
日立は社会イノベーション事業に注力する事業再編を進めていて、メインフレーム事業の利益率を改善する目的でメインフレームのハード製造を中止する。「既存顧客が安心して使えるように、OS開発は継続する」(日立広報)一方で、ハード製造をIBMに任せる。日立とIBMはAP8800Eのプロセッサー開発などで協業してきた経緯がある。
後継機は日立が提供するIoT(インターネット・オブ・シングズ)基盤「Lumada(ルマーダ)」と接続しやすくするなどの機能強化を予定している。
記事公開当初、ハードのサポートは日本IBMが担当するとしていましたが、正しくは日立製作所が担当します。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/05/23 15:55]