カスペルスキーは2017年5月18日、法人向けのWindows用ウイルス対策ソフト「Kaspersky Endpoint Security 10 for Windows」の最新版「バージョン10.3.0.6294」の提供を開始した。パートナー企業経由で販売する。

 最新版ではアプリケーションの実行を制御する機能がWindowsサーバーでも利用可能になった。業務で利用可能なアプリケーションの許可ルールとして、ホワイトリストとブラックリストを同時に設定できる。実行形式ファイルだけでなく、ダイナミック・リンク・ライブラリ、ドライバーやPowerShellなどのスクリプトもホワイトリストとブラックリストに登録可能だ。

Kaspersky Vulnerability and Patch Managementの利用イメージ
Kaspersky Vulnerability and Patch Managementの利用イメージ
(出所:カスペルスキー)
[画像のクリックで拡大表示]

 USBデバイスへのデータ書き込みなどのファイル操作監視機能も追加。書き込みや削除に関するイベントを記録し、ファイルを操作したユーザー名、USBデバイス、ファイル名などを特定できる。さらに、最新版OS「Microsoft Windows 10 Creators Update」をサポートした。対応OSはWindows 7/8/8.1/10、Windows Server 2008/2012/2016、Small Business Server 2011。

脆弱性およびパッチ管理画面のイメージ
脆弱性およびパッチ管理画面のイメージ
(出所:カスペルスキー)
[画像のクリックで拡大表示]

 同製品は「Kaspersky Endpoint Security for Business Core」「Kaspersky Endpoint Security for Business Select」「Kaspersky Endpoint Security for Business Advanced」の製品ライセンスに含まれる。Kaspersky Endpoint Security for Business Coreの新規ライセンス料(税別)は、年間3万2400円から(1年1ライセンス3240円×新規最低購入数量10ライセンス)。

 Kaspersky Endpoint Security 10 for Windowsはヒューリスティック分析や振る舞い検知などを実装した多層型防御で、オフィスにあるWindows OS搭載PCを既知のマルウエア(悪意のあるソフトウエア)だけでなく未知の脅威からも保護する。ディスクやファイル、リムーバブルドライブの暗号化機能を搭載し、情報漏洩を未然に防げるという。クライアントPCの保護だけでなく、サーバー用の機能も備え、Windows環境を幅広くサポートする。

カスペルスキーのWebサイト