米Microsoftは現地時間2017年5月18日、アフリカに初のクラウドリージョンを設置する計画を明らかにした。南アフリカのヨハネスブルクとケープタウンに新たなデータセンターを開設する。

 新データセンターは、「Microsoft Azure」「Office 365」「Dynamics 365」を含むクラウドサービスの提供に利用する。2018年の稼働開始を目指す。

 アフリカの企業や組織はこれまで、欧州などアフリカ大陸以外のリージョンからAzureサービスなどを導入していたが、新データセンター開設後は大陸内のリージョンを選べるようになる。

 Microsoftクラウドおよびエンタープライズ部門担当執行バイスプレジデントのScott Guthrie氏は、「我々はアフリカにおけるクラウドサービスの需要増加をたいへん嬉しく感じており、クラウド提供の拡大が新たな経済成長をもたらすことを期待している」と述べた。

 Microsoftによれば、同社のサービスを利用してオンライン環境に移行しているアフリカの中小企業は72万8000社にのぼり、50万社以上が同社のクラウドサービスを導入している。

 アフリカデータセンターの追加により、Microsoftのクラウドリージョンは世界で40カ所となり、「いずれのクラウドサービスプロバイダーより多い」としている。

 他の主要クラウドプロバイダーを見ると、米Googleでは現在8カ所のリージョンを利用でき、今年大幅にその数を増やす計画。米Amazon.comのAmazon Web Services(AWS)は16リージョン(42のアベイラビリティゾーン)を展開している(米TechCrunchの情報)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]