PowerVisionは2017年5月16日、水深30メートルまで潜れる水中ドローン「PowerRay」を発売すると発表した。同日から専用のWebサイトで予約を受付け、2017年6月中旬に発売する。併せて日本での営業拠点も設立する。価格は最小構成(EXPLORER)で16万8000円(税別)から。
都内で開催された製品発表会では、PowerVisionの創業者兼CEO(最高経営責任者)のWally Zheng氏が会社の概要について説明した。同社は2009年に創業し、現在では個人向けのドローンを手掛けるPowerVision Robot、企業向けのドローンを扱うPowerVision Tech、ベンチャービジネスを育成するPowerVision Investmentの3社を中核としている。
PowerVision Investmentによるベンチャー企業への投資では、人工知能(AI)関連の企業44社以上に投資してきた。「人類の能力は限られているので、AIを使ったロボットを使って人間の能力を拡大する」(Zheng氏)という考え方のもとに、「人間の視界を広げていく」ドローンや、「海に潜る能力を高める」ドローンの開発を進めているという。
製品の拡販や各地の先進技術を集めるため、同社は世界規模でオフィスや研究開発拠点を設けている。現在の設置国は中国(北京、深セン)、米国(ボストン)、カナダ(トロント)、フィンランドだ。
各国の技術チームがローカルの顧客をサポートする方針で、今回、日本市場に参入するにあたっても、「日本に営業拠点を設置し、日本の技術チームが日本の顧客をサポートする予定だ」(Zheng氏)。
Zheng氏は注目する日本の技術としてカメラ技術を挙げた。「近い将来、日本に開発拠点を設置したい」という意向を表明した。