JVCケンウッド・公共産業システムは2017年5月15日、「JVCブランド」から、有線方式フルデジタル会議システム「PM-5000」シリーズを5月下旬に発売すると発表した。同時に、会議システムソフトウエア「jmee(ジェイミー)」も発売する。いずれも価格はオープン。

 コントロールユニット「PM-M550」、ターミナルユニット「PM-T51」、グースネックマイクロホン(ロングタイプ「PM-TA5L」、ショートタイプ「PM-TA5S」の2機種)、拡張用ジャンクションボックス「PM-X50」から構成される。

 コントロールユニットにターミナルユニットをLANケーブルで接続するだけで設置できる。また、ターミナルユニットを順送りで接続する「ストレート接続」、ジャンクションボックスを使用して接続台数を増やす「ジャンクション接続」、ケーブルの断線や一部のターミナルユニットが故障した場合にも運用可能な「ループ接続」など、目的に応じて柔軟に接続方法を選択できる。

 コントロールユニットは、4系統の会議ラインを備え、1会議ラインあたり30台まで、トータルで最大80台のターミナルユニットを接続できる。ジャンクションボックスを使用することで最大240台までターミナルユニットを接続可能。

 また、デジタルプロセッサー(ハウリングサプレッサー、ディエッサー、ローカットフィルター、パラメトリックイコライザー、スペクトラムアナライザー)を搭載した。独自のフルデジタル音声伝達方式により低遅延でクリアな音質で通話できる。

 このほかにも、コントロールユニットにUSB無線LANアダプターを挿入することでタブレットPCを無線LAN経由で接続することが可能。Webブラウザー経由でさまざまな機能設定やマイクのオンオフ、録音操作などが行える。

 会議システムソフトのjmeeは、タッチパネル上で発言者の座席をタッチするだけでマイクオン、カメラ撮影、発言者のテロップ表示などが自動的に連動する。会議の残時間を場内モニターに表示することも可能。議案・発言者・メッセージなどを事前に会議進行に沿って登録できるシナリオモード、事前に周辺機器の動作を確認できるシステム点検機能などを搭載する。対応OSはWindows 10 Pro。

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